働く女性が増える中、共働きなのに家事分担がママに偏っていると感じている方も少なくないのでは?仕事を終えてから寝るまでと朝の出かける前の家事は、ママ1人では手が足りないものです。
仕事の時間の長さや勤務日数に限らず、家事分担は見える化をして出来ていない状態を協力して乗り越えることが大切です。
今回は、共働きの家事分担の決め方のコツ、見える化する方法、実際に家事分担と家事の見える化をしてみて感じたことや変化をご紹介します。
家事分担を見える化した方が良い理由
共働きなのに、ママの方がパパより家事の分担が多くてモヤモヤした経験がある方も少なくないでしょう。家事とまでは言えないかもしれないけど、部屋のゴミ箱のゴミをまとめてゴミ出しできる状態にしたり、飲み終えたペットボトルや缶をすすいでゴミ箱に捨てたりするのは、ママだけとちょっぴりイライラしているママも少なくないはず。
この記事を書いている筆者も共働きで、5歳と2歳の子どもの育児真っ只中です。
我が家は夫婦共に在宅ワークで、週5回家で仕事をしています。仕事をする部屋が違うので、仕事中にお互いの存在感を感じることはありません。しかし、お昼ごはんを作るのはいつも筆者で、料理中にパパが部屋から出て来てリビングで携帯ゲームをしているのを見て、苛立ちを覚えたこともあります。
筆者が、「携帯ゲームしてるなら簡単な掃除して」と言っても、嫌な顔をされるだけ。
それなら家事分担をして家の中の汚い部分は誰の責任かはっきりさせようと思い、ざっくりとですが我が家も家事分担をすることにしました!
家事分担の決め方
家事分担の決め方はさまざまだと思いますが、先ずはご家庭度とに家事を洗いだしてみましょう。洗い出しができたら、家事分担を決めていきます。ここでは、家事分担の決め方のコツをご紹介します。
- 場所で区切る
- 日常的な家事の分担を決める
- 週1回や数回やる家事分担を決める
- 月に1回以上間隔が相手もOK問題ない家事は分担を決めない
場所で区切る
家事を細かく分担するのが難しければ、ざっくりと1階掃除はママ、2階掃除はパパといった区切り方もOKです。
我が家でも1階と2階の掃除は筆者、3階はパパの担当にしました。分担したことで、各自掃除をしていないと、自分の責任という思いが芽生えました。隙間時間に拭き掃除をしたり、少しずつできるので部屋がホコリだらけになる…ということは無くなりました。
日常的な家事の分担を決める
毎日ルーティンで行う家事の負担がどちらかに偏っていると、大変な思いをします。日常生活で欠かせない家事である料理、お風呂掃除、食器洗い、洗濯は分担を決めましょう。
仕事の帰り時間の都合もあるはずなので、どちらかに偏りがでてしまうかもしれませんが、休日を使って役割分担を変えることで、気持ちの持ちようが変わってきます。
料理
平日の料理担当がママなら、休日はパパに料理を作ってもらいましょう。毎日ご飯を作っていると作るのに飽きてしまうものです。週に1、2回でも交代するのが自炊を続けるコツです。
お風呂洗い
お風呂洗いは、夕方でなくてもできる家事です。朝、パパがお風呂を洗って出社することも可能です。共働きは、保育園に子どもをお迎えに行ってから寝かしつけをするまでが本当に大変です。夕方も家事負担を減らすのも、ストレスをため込まない秘訣です。
食器洗い
食器洗いは子どもが寝た後でもできる家事です。食べ終わった食器を水に浸けることまではしておき、遅く帰ってきた方が家族全員の食器を洗うのも良いでしょう。
洗濯
お子さんがいると洗濯物が増えるので、2回位洗濯機を回すご家庭も少なくないのでは?我が家は、夜に子どもの衣類と乾きやすい大人の衣類を洗濯しています。お風呂に入る時に洗濯を回して、子どもが寝る前ののんびりタイムに部屋干しします。そして朝、もう1度パジャマや他の衣類を洗濯します。ひとまとめに洗濯するより、2回に分けた方が朝の忙しい時間に洗濯を干す時間が少なくなり、出勤前のバタバタを減らせます。
家事のストレスを減らすには、朝出かける前の家事と、夕方の家事を減らすことです!忙しい時間の家事をできる時間に分散させるのが、共働きの家事を乗り切るコツです。
週1回や数回やる家事分担を決める
週1買いや数回やる家事とは、ゴミ捨てやトイレ掃除、部屋の掃除機掛けなどです。
ゴミ捨て
ゴミ捨てはまとめる人と持って行く人に分けても良いですし、同じでも構いません。ただ、普段の生活で各自ゴミをまとめて1箇所にまとめる習慣は付けましょう。
トイレ掃除
トイレ掃除は毎日行うご家庭もあれば、週に数回のご家庭もあるでしょう。トイレの中の掃除ならすぐに出来るので朝に掃除したり、お風呂前に掃除したりするなどタイミングを決めて毎日行っても良いでしょう。
全体の拭き掃除は、なかなかやる気が起きないかもしれませんが、筆者は「子どもに綺麗なトレイを使わせてあげたい」という気持ちがあるのでそれを原動力に、お休みの前日か休日朝に全体の拭き掃除をしています。
掃除機がけ
掃除機がけは週に1回は本格的に行いたいですよね。お子さんが家の中にいると、掃除機で遊びだしてなかなか掃除できない可能性があるので、掃除機をかける時は外に遊びに連れて行ってもらうと良いでしょう。
月に1回以上間隔が相手もOK問題ない家事は分担を決めない
月に1回以上の間隔が空く家事とは、ガラスの窓拭き、カーテンの洗濯、冷蔵庫の掃除などです。
育児中は、子どもの病気などで予定を決めていても思い通りにはいきません。間隔の空く家事は、できる人ができる時にやる程度にした方が、気持ちに余裕ができます。家事をしている間は、子どもと遊んでもらい育児と家事の負担は半分にしましょう。
家事の偏りを解消!家事分担の見える化の方法
家事分担が偏っているなとモヤモヤしていても、意外に相手は何も思っていないことがしばしば。家事分担は見える化をすることで解消する可能性があります。家事分担の見える化の方法をご紹介します。
- ホワイトボードを使う
- マグネットと使う
- アプリを活用する
ホワイトボードを使う
ホワイトボードに日付や曜日、家事の種類を書いて、ママとパパのどちらが家事をやるか一目で分かるようにする方法です。
日付を書いて家事を割り振りしても良いですが、曜日で家事を固定すれば書き換えの手間が省けます。担当の家事を終えたら〇をつけるなど、ゲーム感覚で取り組むのも良いでしょう。1週間経ったら、〇がたくさん付いた方が自由時間をもらったり、〇が少ない方がスイーツを奢るなどして楽しむのもオススメです。
マグネットと使う
マグネットを活用した家事分担の見える化は、1度書けば何度も活用できるところが便利な方法です。先ず、マグネットに家事の種類を書きます。ママとパパの列を作り、家事を書いたマグネットを分担した家事ごとに振り分けて貼ります。家事が完了したら、マグネットを他の場所に移動しすれば、終わっていない家事が見える化できます。
やり方はホワイトボードと似ているので、やりやすい方を選べば良いでしょう◎
アプリを活用する
家事分担が家族で共有できるアプリを使って見える化する方法です。スマートフォンで見ることができるため、仕事先でも今日やるべき家事が分かり、家に帰ったら忘れないのがポイントです。スマートフォンでアプリを開かなければ見れないため、開くのが億劫になってしまう可能性はあるでしょう。
家事分担してみて気付いたこと
我が家は家事分担をすれば、家事負担の偏りが変わると思っていました。しかし、実際はそうではありませんでしたので、気付いたことを体験談としてご紹介します。
- 自分もやってない
- 出来ないものはできない
- 体調不良の時はできない
- 仕事が忙しい時期はできない
自分もやってない
明確に家の階で掃除場所を分けたことで、筆者の担当階にホコリがたまっていると、自分も掃除していないという自覚が生まれました。今まではパパが掃除をしていないと思っていましたが、自分もしていないことに気付き、パパに掃除をしてと言うのを控えるようになりました。
出来ないものはできない
仕事や小さな子どもを育てていると家事ができないものはできません。やることがいっぱいで、時間も手も足りないのです。家事をする以外にも、物を捨てたり、やらなくても良いことをやるのを止めるなど取捨選択が必要なことが分かりました。
細かな所は時間を設けないとできない
電子レンジや冷蔵庫の拭き掃除など、細かい部分の掃除は時間を設けてしないとできませんでした。食べた食器を洗ったり、食べこぼしを拭く位で日々の掃除は限界でした。
体調不良の時はできない
小さな子どもがいると親も子どもの病気をもらってしまうもので、体調不良になりがちです。また、睡眠不足や仕事の疲れからやる気が起きない日もあるでしょう。家事分担したところで、休まなければならない日や休みたい日もあるので、頑張り過ぎないことが大事だと気付きました。
仕事が忙しい時期はできない
仕事は常に忙しい訳ではなく、繁忙期と閑散期があるはずです。繁忙期は家事の時間も気持ちの余裕も無くなるので、自分の担当箇所とはいえこなすのは大変でした。
家事分担して良かった変化
家事分担をしてみて良かった変化をお伝えしたいと思います。
- 家事の洗い出しができ、焦る気持ちが減った
- できていない家事を協力して行うようになった
家事の洗い出しができ、焦る気持ちが減った
家事分担をする前は、頭の中が家事が終わっていないことでいっぱいでしたが、家事を洗いだしたことで、終わった家事と未だの家事が分かり、焦る気持ちが減りました。
できていない家事を協力して行うようになった
分担を決めることで、双方で責任転嫁をすることが無くなったので、できていない分は代わりにやってあげるというお互い様精神が芽生えました。家事をしていないことに対して、負の感情が減ったのです。
家事分担を目安に出きる人が家事をしよう
家事分担をすることで、お互いに納得して家事ができるようになります。実際に筆者も家事分担を見える化したことで、部屋の中が家事が終わらず汚いと焦ったり相手に家事を求めてしまいますが、分担することでお互いにできない時は協力しようという気持ちにもなります。
家事分担で悩んでいるママがいたら、先ずは家事分担の見える化から始めてみましょう。